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知覚過敏

「歯がしみる!」というあなたのために知覚過敏を分析

冷たい物を口に入れた時、歯がしみることってありませんか?
ひょっとしてそれは知覚過敏かもしれません。
虫歯になった思って来院される方が多いのですが、調べてみると虫歯ではなく知覚過敏の場合が多いようです。

では、知覚過敏とは一体どんなものなのでしょうか?
症状としては、冷たいものを飲んだときに歯がしみる、うがいをするとしみる、温かいものでも感じることもあるし、甘いもの・ブラシでこすると痛い、寒い時期など外気を吸っても痛むなど......。
痛みの症状としては「一過性の痛み」という表現をしますが、痛いのは歯が冷たいものなどの刺激を受けたその一瞬だけで刺激が消えれば痛みは過ぎ去るのが特徴のひとつです。
定義としては「なんらかの原因によって露出してしまった象牙質に外的な刺激が伝わることで、一過性の痛みを感じること」です。

ではどうしてそうなるかという原因ですが、本来はエナメル質にカバーされ守られているべき象牙質が露出してしまいその象牙質にさまざまな刺激が伝わることで起きます。
象牙質が露出する原因にはいろいろありますが、噛み合わせの問題や適切でないブラッシング、歯周病が進行して歯肉が下がり、象牙質が露出したりしてしみます。
しみるメカニズムですが、象牙質には象牙細管と呼ばれる象牙質と歯髄(神経)を繋ぐ細い管が無数にあって、普段は組織液で満たされていて、外からの刺激や細菌の侵入を防いでいます。
ところが象牙質が露出して象牙細管が開口したところでは、外からの刺激によって象牙細管の中の組織液が流動しそれに伴って神経線維が変位することで痛みの信号を発生させるのです。


s-n003.jpg 痛みは受け止め方が人それぞれ違うので患者さんにあった対処を行います。噛み合わせの調整をしたり、薬を塗ったり、詰めものをしたり。
ただ、知覚過敏を起こしている象牙質では、象牙細管の中で生体の防御反応が起こり、サイコロ状の無機物の結晶がつくられて細管が埋められていくことで外の刺激が伝わりにくくなるので、知覚過敏は自然治癒することが多いのです。
とはいえ知覚過敏と虫歯は症状が似ていますので、自分だけで判断しないようにしてくださいね!
自分で「しみるからこれは知覚過敏だ」と勝手に判断して放っておいてしまうと、後々大変な事態になるかもしれません!
必ず歯科医で診察を受けてください。

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